今気付いたんですが、カテゴリ設定が↑ここらへんに…。
ま、まあいいや。

記憶で書いているので間違っているところもあるやもしれず…。
というか、どうせ私の日記はいろいろ歪められた事実しか書いてないわけですか。
よもやまさかと思いつつ、一応ネタばれ注意。

1、『フェルマーの最終定理』
新潮文庫。サイモン・シン著。
むかーしむかしにフェルマーさんという天邪鬼な数学者がいて、
普通数学者という者は、とにかく誰かとアイデアを話し合って仕事を進める。
それは現代でもそうで、
大学の数学科には必ず居心地の良いカフェテリアがあって、
教授たちはクッキー片手に日がなそこでおしゃべりしているのだという…。
↑いや、仕事の進み具合とかアイデアとかをしゃべっているのだという。なんかかわいい。
あとメールが交流ツールで、噂とか怪情報とかが飛び交うらしい。おもしろい。
ご多分に漏れず、エイプリルフールのいたずらがあったりして。
で。
でもフェルマーさんは人と話すのが嫌いで、
自分のアイデアも何も誰にも話さず死んでしまいました。
その息子さんという人が、父の死後、遺品を整理して、ノートだかスケッチブックだかを出版したところ、そこに、なんかすごい簡単なんだけど、証明するのは難しいという数学の問題が書いてあって、こう書いてあった。
「私はこの命題の真に驚くべき証明をもっているが、余白が狭すぎるのでここに記すことはできない」
なんという意地悪な人だろうと感激しました(笑)。
フェルマーの定理がはやった時に、地下鉄にこういう落書きがあったらしい。
「私はこの命題の真に驚くべき証明をもっているが、電車が来てしまったのでここに記すことはできない」
なんかこういう小ネタも面白く、18世紀だか19世紀だったかのフェルマーさんに到達できたのは20世紀か21世紀になってからというのがまたすごく、
とうとうそれを証明できたアンドリューさんの努力も素晴らしく、
途中で悲劇の数学家とか、志村・谷村(反対だったかも…)予想にまつわる話も感動的で、
寝る間も惜しんで読みました。面白かった。
同じ作者の『暗号解読』も買ったんですが、
フェルマーにあった暗号解読は面白かったのにこれはいまいちのれず、
上巻の途中で置いてある。

2、恩田陸!再読!初読!
■『三月は深き紅の淵を』→「待っている人々」が一番好きだなあ。
なんかこう、ぐだぐだした感じがいいらしい。あと食べ物がおいしそう。
草餅の揚げ出しというのが一度やってみたい。
ブルーチーズをママレードでゆるめてなんとかいう、「ちょっとオツな味だよ」っていうのもやってみたい!
っていうか、作って欲しい。誰かに。
話の筋はまったく覚えていないのに『銀の檻を溶かして』だったかな。
メフィスト賞の妖怪シリーズあるではないですか。京極でないやつ。
あれの終わりの方に出てきたカレーがおいしそうだったというのを覚えている。
普通のカレーじゃなかった。おいしそうだった。
三月の中華粥もおいしそう。『木曜組曲』をまた読まねば。

■『コウジン童女』→すいません字が分かりません。「劫尽」だったか…。
焼き尽くすということだそうです。
昔読んだときは面白くなかった覚えがあるのですが、今回はすごく面白かった!
人工的超能力少女の生活と悲しみと戦いと結末ってところですか。
地雷を撤去しに行くという発想がいいなあと。
『小説以外』を読んでいたら、デビュー以来の構想として「ピースメーカー」という、
地雷撤去のお話があるそうですが、
撤去の画期的な方法が思いつかなくて書けないってあったけど、
これでいいんじゃ…と思ったりしました。ピースメーカーとは違いそうだけど。
エスパー少女の漫画みたいで面白かった!恋はありません。

■『ライオンハート』→これも以前読んだ時は面白みが分からなかった気が。
やっぱ今回は面白かった!
ロマンスだよね。
でもそのロマンスを書くために、運河の話とか特にそうだと思うんだけど、
関係ない話をきちんと作っておいてその中へ入れ込むというのが、
まったく作家ってすごいなと思いました。
エミリアだかアメリアだかエアハート嬢の到着が意外にも良かった。
(前は確か一番つまらんと思った気がする)
ざわざわしてて人がいっぱいいて、そこで出会うべき人を探している…って、
ホントうまいなと。
あと、エリザベスが少女で病気というのもすごい。すばらしい。
でも最初と最後の大学教授もいいなあと思ったりする。
恩田さんは雰囲気作るのがうまいと思います。
どっかで「ノスタルジーの魔術師」とか云われていませんでしたか…。
それはちょっとびみょう。



ちょっと中断。また夜にでも書きにきます。
ネットしてるときはなくなったら死ぬわ!てくらいですが、
やらなくなると、ぱそこん立ち上げるのもめんどくさく、
書き始めるとまた、楽しいものですねえ。

追加!
『まひるの月を追いかけて』の方を読んでいたということがわかった!
ので、忘れちゃったものを掘り起こすのはここでやめよう。
あきました(笑)。

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