………それで。さっきの。飛んでるヒトタチの、学校。
 あ?
 あー、へぇ。あ、そう。こんなトコまで?遠くない?そうでもない?
 はー…そうなんだ、ああ。訓練係?
 あー、そりゃやっぱ、あそこ寮制だからねぇ。
 …だよね?
 はっはっはっはあ!
 や。実はよく知らんのですよ。不勉強で。スイマセン。ホロジンの記者なんつってもね、自分の担当以外はまぁ無知なもんですわ。畑違いなの、実は。今日はチョット知り合いの代わりでね。そう。うん。そうなんだよ。急にね。だから勉強するヒマもなくて。
 え。いつも?いつもは、やぁ…まぁ…全然ちがうトコだねぇ。
 しっかし。いくら仕事でも四六時中コドモと一緒にいりゃあねぇ。
 ん?
 自然分娩で、こう、自分のお腹で育てて産んだって女の人でもさ、や、オレなんかすっげぇなあと思うだけだけど、それだけでもうソンケーしちゃうけど、そういう人でもね、ちょっとはノイローゼになったりとか、あるらしいじゃない。ちょっとだよ、ちょびっとだけね。赤ん坊のころ。
 でっかくなってもね、そりゃ可愛い我が子だけども、あんまり云うこときかなかったりすると憎たらしくて憎たらしくて目の前が真っ赤になるくらいだって、本気で…どうしようかと思うって…あー、そんな話、聞いたことあるよ。
 いやいや、オレの子どもじゃないよ。いやいや、母親でもないよ、ホント。
 あー、まぁ、愛情のね、深さユエだよね、ウン。どうでもいい奴を憎たらしくも思わんからね。子どもじゃなくたって、そうでしょ。
 で、その係の?軍人さん?
 軍人て云ってもね、やってるこたぁ先生でしょ。半分くらいはコドモのお守りだよね。そりゃ、時々は飲まなきゃやってられないでしょーよ。オレなんか考えられないねぇ。あんな細かいのがわらわらねぇ。頭おかしくなりそ。
 センセってのはねぇ…どういうもんかね。オレ、ガッコへ行かされたクチだけど、マスター自宅だった?
 あ、そう?おんなじだね、おんなじ。
 …離れてこれだけたっててもねぇ。わかんねぇよなぁ…。
 あー…あそこの校長センセ、随分若い、ほら、知ってます?
 ああー、ウン、そう。だよね。知ってるよね。有名だもんなぁ。
 やー、オレなんか全然ホントはね、ナマで拝めるのもラッキーなくらいのもん。実際すごい人だからね。暴動の鎮圧?植民星独立させたとか?エイリアンにも遭ったって。
 ホントかね?
 あー、ははは。いやいや。オレは知らない。知らないよ。門外漢だ、軍とか、政治とか。モチロン、エイリアンもね。うん。
 オレ? ああ、まぁ、ね、いいじゃないオレはさ。ね。
 いやいや。あんなトコね、公の施設だから。フツウは入れないよ。今日は特別。知り合いのね、あ、これはさっき云ったか。
 どうだ、オレ。酔ってんのかな。

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インパクトのある週刊誌の名前を考えていたんだけど、思いつかない。
「週間スペース・プレイボーイ」
「週間ワンダー・セクシィ」
「週間紳士の朋(とも)」
「週間男の道具」
…。

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