もう、なんてゆーか、ね。
 や。いやいや。いや!いい!いいんだ!いいんです気にせんで。気にせんでくださいよ!
 あー、ここはさ、あれ?マスターの店なの?自分の?あ?雇われて…あーそう、うん、そうなんだ。へぇ。
 や、オレ、普段は酒なんか全然飲まないの。あんまり飲めないし、飲もうとも思わんからね。今日はね、うん、なんか、気分でね。だから酒場のことなんかわからんで、悪いね。
 やぁ。でもさ…なんつーか…。
 いいよね。
 いやいやいや!そんな!そんな、あれじゃないよ。オレのはね、疲れるような、そんな立派なもんじゃありません。だから愚痴とか?そうゆーんじゃないんだ。ウン。断じて違いますよ。そこんとこはわかって欲しいなぁ。
 え?だってオレ、なんつっても、好きだからね。好きだから、仕事。曲がりなりにも好きなことして飯が食えるんだからね。自分で自分のこと、わりかし偉い奴だと思うくらいだよ。はは。
 それなりに誇りとか?そんなんも持っちゃってるしね、ウン。
 けどこんなのはね、口にしたら、ホラ、嘘っぽくなるし。そんな簡単なもんじゃないのに、さらっとまとめちゃうとね。
 うん。わざわざ云わんでいいことも、あるからね。
 んー。
 プライドとか? 理想とか。
 や、そんな大層なもんじゃないんだけどネ。
 それでもなんかやっぱ。
 あるじゃない。こんなんしたいなー、てゆう。いいなーってね。オレの場合だったらね、ホラ、やっぱり、ジャーナリストの使命とか?
 うははははは!

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とまりぎ
午前2時17分

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