『黒を纏う紫』

2005年5月31日
(五條瑛/徳間書店/2004年2月9日)
オビより「移民に溢れかえる”夜の街”東京。巨大都市の膨大なエネルギーを支える”特殊物質”が、危険なカルト教団に狙われた!」

滅びの美神が舞い降りた、と続く。
面白かった〜v
近頃ファンタジックな話(所謂BL的とかホラーとか同人誌とか啓蒙書とか)しか読まないので、最初の方が痛くて気持ち悪かったけれども。
五條に出てくる混血的麗しの跳び蹴りグレネードランチャーみたいな男の人がいるではないですか。一応洗練されてる危険思想家ではなくて、もっと野性的というか野獣的というかそっちの。あー、鉱物シリーズどうなってるんだろう。えぼるーしょんも。これ書いたら買いに行く。五條が読みたい読みたい!!
えーと。それがおいたをしているところが生々しくて嫌でした。段々慣れましたが。
ありていに云えば”夜の都”が主人公なお話で、キャラ萌えとは違う(と思う)ので燃え上がりはしませんでしたが、クラウス初登場時にはちょっと血圧が上がりました。なんというかこう、無駄に怪しくない?!鶴見さんに最初に接触するところ!!
ちょびっとどきどき期待したのだけれども、あんまりでてこなかったなあ。箕島さんの方が格好よかったのかも。”青年将校”箕島議員。クラウスのやりたかったことはいまいちわからず。
ドリーマーが最後に出てくるのは強引というか卑怯では?というか、釈然としないものが、とか考えていたのですが、よく考えたら初っ端からあの人の行動原理は「愛」だから、あれでいいんだ!と思いました。スズと接触して理由は相変わらずわかりません。誰か教えて下さい。
安藤さんにはどっきどきでした。安藤さん!!
スズのビジュアルイメージが、バナナフィッシュでアッシュにジェラシーの中国マフィアの人だったのですが、誰だっけあれ。あー、初期化したので記憶が…(頭を)。
うーん、いい話と云ってはいけないのか。すごい話。憎しみに満ち満ちている話。ぞわぞわしました。もっと長く書き込んでも良かったのになあ。

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