ジャンル限定。
『ボーイズラブ小説の書き方 「萌え」の伝え方、教えます。』
(白泉社/花丸編集部/2004年8月25日)
表紙の下の方抜粋「ボーイズラブ小説って何?/プロットの作り方/オープニングの書き方/僕?オレ?君?あなた?/著作権について/小説がうまくなる方法/アイディアについて/読者が惚れるキャラの作り方/女性キャラの扱い方/シリアスかコメディか?/パロディとオリジナルは何がちがう?」

おもしろかったーv
…正月に大阪へ戻ってくる時に、駅前にアニメイトができていたので、寄ってみたので…売っていたので…表紙が可愛かったので…買ってみたので……。
わたしはマニュアルを読み物として読むので、CDプレイヤーの説明書も携帯電話の使い方もパソコンの使い方も、楽しく読んだので、…いいんです。読んで面白くて、うまくすれば実生活にも活かせるかもしれないので、マニュアルはお得な本だと思うから、面白かったからいいんです(使い方が間違っている)。
新しいことを沢山知ることができるんですよ。マニュアル本、好きじゃない?
アタシは好きだからいいんだけど!(なんだか後ろめたいので言い訳してみた)(何が後ろめたいのだろう…)

ほとんど当たり前のことが書いてあるの。日本語で散文として書かれたものが「小説」です、とか。登場人物の名前は表記も統一しましょうとか。いっぱい書いたら上手になるとか。行の頭に句読点を打つなとか。うんうん。
改行したら行頭を1マス下げましょうとか。うんうん。
でも、へええ〜と思うこともあって、それが面白かったです。
例えば、ボーイズラブはラブというくらいなので、恋愛が主眼です。読者はそれを読みたいのです。それを書きなさいとか。
…いや。これも当たり前かもしれませんが、なんとなく心の底から納得したので。
あとね、「オープニングから本題に入れ」というのが、とてもためになった。それはそうよね!そうよね! 「つかみはオッケイ」というヤツよね!
今度から真似してみよう。
一番興味深かったのは、「逆カップリング、死にネタ(悲恋)、リバーシブル、BLにやたら詳しい女性キャラ」の4つは読者に嫌われがちだ、という内容。
なんと云いますか、こう、web荒鷲界って特殊なんだと思った。パロディ・パスティーシュとオリジナルは違うかもしれないけれど、通じるところもあるだろうから。近頃、とあるお人(架空キャラじゃなくて)についてとても考えていたので、なんだかわかった。万人に受け容れられる、または万人に否定される、という事態はなかなか起こらないと思うけれども、なんか、こう…人のことを考えてものを云ったりしたりはしたいなあと思いました。
生きていくって難しいわ。

うん。面白かったです。とても興味深い本でした。
今度、違うジャンルの小説の書き方とかも読んでみようと思いました。
えーと、実戦知識として使おうと思ったときには、プロットの書き方がよくわからなくて〜。そんなものは解説するまでもないのか〜。でも会話文の書き方まで書いてあるのにな〜。人称の解説もついているのにな〜。
人称は昔、筒井康隆の評論で読んだのとそんなに違わなくて、自分で考えていたので良さそうだとわかったのだけれども。
人称はアレじゃないですか。悩みませんか。わたし、何か書こうと思うと、それが一番緊張するんですけど。
プロットがわからない〜。キャラクターの設定とあらすじだと書いてあるけれども、程度がわからない〜。形式もわからない〜。なんかカッコイイから一度やってみたい〜(ミーハー)。
アウトラインプロセッサというソフトを使うと、プロット作成に便利だと書いてあって、付録CD−ROMに入っているようです。学術論文を書く際などに使われ(そうなんだ!!)、文章のかたまりをカードのような感じで管理とか書いてあるのですけど…。見てみないとわかりませんよね。見てみよう。早稲田式カードの(慶応式だっけ?)ぱそこん版なのかな。
…カードで管理する意味ってなんだろう…。
文章編集ソフトが入ったロムが付録なの。ワードは使いにくいと書いてあったわ。そうなんだー…。
文章を書く、ということについて、近頃誰とも話してなくて、時々考えてみるので、こころの琴線に触れて、買っちゃったのかもしれません。
面白かったし、ためになったし、一石二鳥本でした。
これくらいは当たり前に知っていないとだめなのかなー。

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