『DV――殴らずにはいられない男たち』(豊田正義/光文社新書/2001年10月25日)
…なんでこのようなものに心惹かれたのでせうか。よくわかりません。多分、近頃、しみじみと女性であることの利と不利、そして男性性につきまとう優越ってヤツに思いを馳せるからでせうか。父さん、僕は元気です。今日は夕方から嬉々として所謂BLとか呼ばれるジャンルのお話を書いてました。アタシって典型的なオンナノコなのね。人格障害ではないと思うわ。
ものすごく気色悪くて怖かったですが、面白かったです。心理学関係の本、大ッ嫌いで大好きvなのですよ。なんか気持ち悪くて好きだ。背中がおぞぞぞぞぞ、とするの。
世間一般ではこういうのを、趣味が悪いと云うのでせう。知ってます、私は趣味が悪いです。
そんでもって悩みの渦中にある方々には非常に腹立たしい種類の人間でありましょう。申し訳なく思います。
著者はあくまでもジャーナリストであり、カウンセラーではないのですけど、擬似カウンセラーみたいになってしまわざるを得ない時もあり、そこで苦悩している姿に好感を持てます。
あと、加害男性だけではなく、必ず被害女性にも取材しているので、公平です。こういうのって、芥川の「藪の中」みたいで面白いよね。ひとつのストーリーを別の人物視点で書き分けるのならば、ここまでしないとダメよね、やっぱ芥川はエライわ、と思いましたです。
私がこういうことを書くのは、意地でも以下の二つの言葉を使いたくないからでしょう、多分。
1、事実は小説よりも奇なり。2、言語に絶する。

メアリ・ラッセル・シリーズ、捜査官ケイト・シリーズを書いているローリー・キングは修論で「エホバの女性的側面」というのを書いた人だそうで、作品にもフェミニズムの思想が色濃く現れています。ローリー・キングの作品って、男性が読んだらどんなカンジするのかなあ…。『シャーロック・ホームズの愛弟子』は新保教授が推薦してるのを見たけど、それはあくまでもホームズなわけだし。
因みに、わたくしが一番気に入っているのはケイトの3冊目でジュールズが着ていたTシャツの文句。「神が人間(MAN)をお造りになったとき、彼女は、ほんの冗談のおつもりだったのだ」(笑)。

『ケイト・レディは負け犬じゃない』(アリソン・ピアソン著/亀井よし子訳/ソニー・マガジンズ/2004年6月10日)
オビ「圧倒的な共感と笑いを呼ぶ、ロンドンのワーキングマザー日記/仕事/子育て/家庭/恋愛/わたしはどれもあきらめない――」
↑も、読み始めました。…ワーキングマザーに惹かれたんじゃない、ロンドンに魅了されてるんだと思いたい…。それとも「負け犬」だろうか…。
自己分析はどーでもいいですが、新手のティーンズ・ハートみたいで面白いです。一人称なんですよ(笑)
”ブリジット・ジョーンズの日記”は映画の方しか見てません。
ケイト・レディはニコール・キッドマンで映画化するそうです。泥鰌ですね、多分。それっぽい。

我楽氏にケイト・レディのあらすじを話したら面白がってくれたので、ちゃんと読んだら貸してあげようと思っています。
あの人の映画の趣味はわたくしとは137度くらい違っていて、軽いラブ・コメディが好きなんだそうな。お付き合いで見たもので面白かったのは、ローズマリーの赤ちゃんじゃなくて、…巨漢のローズマリーが超美女に見える男性の話とか、金髪巨乳で彼氏にふられた女の子が弁護士になる話とか、ユー・ガット・メールとか。メグ・ライアンでしたっけ。ラブ・コメの女王。彼女は心底可愛いと思う。
そんな私が公開を首を長くして待っていた韓国ホラー映画”4人の食卓”は、26日公開です。飛び降り自殺の人と目が合うんだよ!見たい!見たいッ!

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