『捨て童子・松平忠輝』上中下(隆慶一郎/講談社文庫/1992.11.15〜)
上巻裏表紙「捨て童子とは、この世ならぬ途方もないエネルギーを持ち、人を戦慄せしめる人物! 徳川家康の第六子でありながら、容貌怪異なため、生まれ落ちてすぐ家康に「捨てよ」といわれた?鬼っ子?松平忠輝の異形の生涯を描く、伝奇ロマン傑作。新鮮な発想や史観、壮大なスケールで完結をみた、著者最後の長編。」

結論から云ってしまえば、『影武者徳川家康』以上のものはなかったなァ。主人公・忠輝が『影武者〜』にあまりに鮮烈に登場してしまったがゆえ、読み手の期待過剰を良くも悪しくも越えはしなかったと云うか。
だって、隆慶一郎よ! みたいな思いがとってもあってねーv 如何せん、登場人物も時もかぶりすぎているので、もっと間をあけて読めば良かったなとちょっぴり後悔しました。
しかし秀忠…あまりに哀れで最早敵と見做すことができなくなってしまいました、わたくし…(涙)。

そんなこんなで泥をかぶった武者の話ばかり怒涛のように読んでいると、中にちらっと出て来る千姫(7)とかが異様にかわいらしゅうてなりませぬ。
香歩さん、読むわそれ(真顔)。←少女に飢えた(笑)

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