『利家とまつ』上下
2003年11月18日(竹山洋/新潮文庫/平成十五年十月一日)
利家とまつです。
とても楽しかったので相方に電話してまくしたてたら、何故今利家とまつかと問われました。大河ドラマでやっていたときは冷淡だったのにと。
れ、れいたんじゃないわよ。見てたわよ。映像鑑賞に向かない性格なのよ。あと、流行物がすたった頃に一人フィーバーするのが私のスタイルになりつつあるのよ。
慶次郎は背景っぽく、時々現れていました。大河ドラマの時はミッチーがやっていて、米沢隠居の無苦庵まで追ってくれたように思ったんだがなあ。
景勝公と兼続さまに至っては遠景にのぼった朧月のように、出たと思ったら群雲に掻き消されてまぎれました(笑)。
いいのですが。利家がね、利家。どうしても悪い奴だと思えないので、利家はいいやつだ!を全面に押し出したものを読みたかったの。案の定、利家は、「犬は忠義者よのう」(by佐々成正、犬千代=利家)、「いつまでも赤母衣筆頭のような顔をしおって」(by秀吉、赤母衣=信長様親衛隊)、「実に爽やかな男だ」(by柴田勝家)と絶賛の嵐。余は満足じゃ。
でも利家はなんか馬鹿…正直だよね。そんで馬鹿…ってくらい一徹者だよね。えー…、馬鹿だよね…。
加賀百万石と云うと、徳川幕府のもと三代目利常が、「殿!鼻毛が伸びています!阿呆に見えるから頼むから切って下され!(号泣)」と家臣に頼まれた時、「加賀は北陸の大藩。わしが鋭敏で有能だと思われては、警戒されてすぐにおとりつぶしの憂き目にあうからわざと伸ばしてるんだよーん。馬鹿に見えるように」とうそぶいたとか云うのが有名ですが、それは紛れもなく利家の血を引いた傾奇者だなと思われた。ホントのところ面白いから伸ばしてるだけか、真実アホなんじゃないかと思った…。
「まつがおらねば利家殿は前田をつぶしてしまわれる」と、まつが自負するのがとてもよくわかる。面白かったです。
利家とまつです。
とても楽しかったので相方に電話してまくしたてたら、何故今利家とまつかと問われました。大河ドラマでやっていたときは冷淡だったのにと。
れ、れいたんじゃないわよ。見てたわよ。映像鑑賞に向かない性格なのよ。あと、流行物がすたった頃に一人フィーバーするのが私のスタイルになりつつあるのよ。
慶次郎は背景っぽく、時々現れていました。大河ドラマの時はミッチーがやっていて、米沢隠居の無苦庵まで追ってくれたように思ったんだがなあ。
景勝公と兼続さまに至っては遠景にのぼった朧月のように、出たと思ったら群雲に掻き消されてまぎれました(笑)。
いいのですが。利家がね、利家。どうしても悪い奴だと思えないので、利家はいいやつだ!を全面に押し出したものを読みたかったの。案の定、利家は、「犬は忠義者よのう」(by佐々成正、犬千代=利家)、「いつまでも赤母衣筆頭のような顔をしおって」(by秀吉、赤母衣=信長様親衛隊)、「実に爽やかな男だ」(by柴田勝家)と絶賛の嵐。余は満足じゃ。
でも利家はなんか馬鹿…正直だよね。そんで馬鹿…ってくらい一徹者だよね。えー…、馬鹿だよね…。
加賀百万石と云うと、徳川幕府のもと三代目利常が、「殿!鼻毛が伸びています!阿呆に見えるから頼むから切って下され!(号泣)」と家臣に頼まれた時、「加賀は北陸の大藩。わしが鋭敏で有能だと思われては、警戒されてすぐにおとりつぶしの憂き目にあうからわざと伸ばしてるんだよーん。馬鹿に見えるように」とうそぶいたとか云うのが有名ですが、それは紛れもなく利家の血を引いた傾奇者だなと思われた。ホントのところ面白いから伸ばしてるだけか、真実アホなんじゃないかと思った…。
「まつがおらねば利家殿は前田をつぶしてしまわれる」と、まつが自負するのがとてもよくわかる。面白かったです。
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