『しゃばけ』

2003年11月17日
(畠中恵/新潮社/2001.12.20)
第13回日本ファンタジーノベル大賞優勝賞受賞作。
娑婆気とは、俗世間における名誉・利得などの様々な欲望に捉われる心のこと、ですって。
「しゃ」って「化け物」の話だとばかり思い込んでいた(笑)。いや、なんか、風聞からそうだとばかり(笑)。
廻船問屋長崎屋の一人息子である一太郎さんは起きているよりも寝ついている日の方が多いという病弱な若だんな。息子には大福餅に黒蜜をかけたよりまだ甘いと評判の長崎屋主人夫妻になかなか外へ遊びに出してももらえず、お店の手伝いもさせてもらえず、人の世の常識から外れて若だんな一番大事二番ナシと振舞う二人の手代におかいこぐるみに守られて、世間知らずの心優しいおぼっちゃま。
さて、そんな若だんなの娑婆気とは?
ってな話です。か?(訊くなよ)
仁吉さんが白沢なんですよ!!白沢って京極堂よね!!(喜)
んなこたどーでもよろしいですが。
なんかね。ほわわ〜んと、あやかしのお話でね。のほほ〜んと、人殺しのお話です。気持ち良かったわ。面白かったv
一太郎さんのお爺様がナゾなお方であるよ。物語中、最も無敵なのはお爺様だと思われる。
某いさんがじいさまとばあさまの馴れ初めが読みたいとかお書きになってた覚えがあるが、納得。知りたい。そんでもって仁吉と佐吉。これをどうやって連れて来たのか?! それも知りたいv
続編があった筈なので探索ですわ。
しかしわたくし、これ図書館デビュー作なのですわ。借り本なのだ。
続編も図書館に入ってるといいなぁv

それにしてもアレよね。ファンタジーノベル大賞、外れがないなあ。ファンタジーノベル文庫というのが昔はあったが、あれはもうやめちゃったのかしら新潮社。好きだったんですが。

コメント