教えてもいないのにつきあい始めた最初のうち、「がっこう」を「月光」と変換してくれるめびうすくん(パソコン)に憤りを通り越して感嘆すら抱いていたものですが。
「ごうかん」を即座に「合巻」と出してくれるアナタはなかなかいけてるわよとさっき思った。教えてあげたのだっけ。アタシは「強姦」を出して欲しかったのだがね(何を書いておるのか)。
辞書機能を使いこなせていないからだとわかってはいても、焦っている時に文脈無視変換を連発されると腹が立つからやめて欲しいのー。
初期設定を全部他人にやってもらったために、なかなか親密な仲になれないのです。未だめびうすくんと。まっさら状態でつきあい始めた書院くん(ワープロ)とはツーカーの仲なのだが。
めびうすくんはなんか、「オレ優秀だからさー、そんな単純な仕事したくないんだよね。もしどうしてもやらせたいんなら、優先順位めっさ低い所に命令ボタンがほとんど隠すようにしておいてあるから自力で探して押せば」とかせせら笑いながら云われている気がしてどうも好感を持てないよ。めびうすくんじゃなくて寄生しているウィンドウズのなんたらが意地悪なんだということは知ってるけどさ。
書院くんには「教えてもらえばなんでも頑張って取り組もうと思います」という誠実な人格(?)を感じるのですけど。
パイプに火をつけたいだけなのにブロウトーチを持って来るようなことをやっているわたくしが悪いのでしょうが、獅子は鼠を追うにも全力を尽くすと云う。簡単な要求に即座にこたえてくれてこそ、有能な機械ではないかッ。
コルク抜きからトンカチまでついてる万能ナイフを持って旅に出、いざ食事の時カンヅメ開けようとしたら缶切りがついてなかったと気付いた旅人のような気持ちだ。
でもそういうことって度々起こりませんか? ただ電話をかけたいだけなのに間違って写真を撮ってしまったり、ただテレビを見たいだけなのに録画予約をしてしまったり、お湯を沸かそうと思って遠くの孫に無事を伝えてしまったり、路線を乗り換えようとしただけなのにデパートで買い物している自分に気付いたりとか。
現代における専門馬鹿の価値を見直してみたいと思うこの頃でありますことよ。電子レンジに天気予報を教えろというのは要求する方が悪いんだよねッ(しかし温めもできないレンジは単なる役立たず)。

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