うがーッ。
睡眠時間が無駄ーッ。
おお神よ、人間は何故眠らなければ生きて行けないのですか?

こういうことをモウロウと霞んだ視界で考える度、建築現場の事故で頭に細い鉄パイプが刺さって以来、六十年ちょっとまったく眠らないで生きたという男性の話を思い出す。
そういう人が居たらしい。
確かロシアの人だったので、死後きっと解剖されてKGBが研究した筈だと思うんだけど、ソ連解体に伴い、その調査報告レポートは今頃CIAかMI6の金庫室の中だろうか。情報収集はMI5だったかしら…007とバンコランと『エロイカより愛をこめて』の英国人は所属が違ったんだっけ、忘れたわ。
睡眠時間を必要としないスパイが地球上の何処かにきっと存在しているのだわ。いいな。
………合衆国大統領になったら、もれなくその手術をしてもらえるというのはどうだろう。えーと、一番強そうだから可能性が高いかと思った。
NHKのね、”ザ・ホワイトハウス”がきちんと最初から最後まで通して見たいんだけど、近々セカンド・シーズンが始まるような新しいドラマらしくて、ビデオ屋にビデオがないのだよーッ。うちは宇宙からの電波を受信できないのだよーッ。

別に米国贔屓というわけではないのですが、合衆国大統領が出て来る映画が好きです。何が好きって演説がすき。
ここぞと盛り上げるシーンで演説をして、終わると聴衆が「うおおおおおお!」と拳を振り上げて追随してくれさえすれば合衆国大統領である必要はないのですが、たまたま自分が知っているそういう映画って、全部アメリカの大統領だから大統領が好き。日本の首相でもそういう風にしてくれれば好き。
ある種、体育祭に似ているなと。→ 応援団長の笛で皆が一斉に叫ぶ。合図があるまで静か。
”インディペンデンス・デイ”なんか最高で、あれは地球対異星の戦いにすら米国大統領がリーダーシップを取るという、アメリカ・ナショナリズムの傲慢を表現したものでしかないとかいう評を読んだことがあって、ああナルホドと思ったのだが、しかしあれは見ていて盛り上がる。
「今日は地球の独立記念日なのだ!」「うおおおおおおお!!!」
盛り上がる。
実際の選挙演説はちっとも感動しない。あれは作り物の中で、山場に演説を持って来るという趣向がいいのよ。
さしずめ日本人なら一本締めかエイエイオーで済ませるところ、あえてスピーチする間ためておいて、
「…今日を地球の独立記念日にするのだ!」「うおおおおおおお!!!」
盛り上がるなぁ。
あ!
時代劇の主役のキメ台詞とか、特撮ヒーローの名乗りと一緒!一緒!
「余の顔見忘れたか」「かような所に上様が居らせられるわけがない!曲者じゃ、出会え出会え!」
「ひとつ人の世の(中略)桃太郎」「曲者じゃ!切れ、切り捨てい!」
「天下御免、松平長七郎」「長七郎様がかような所に居らせられるわけがない!曲者じゃ、切れ!」
「この紋所が目に(中略)控えおろう」
アレ?
…黄門さまの敵って結構素直じゃないですか? 新黄門は暴れたいからなのか、割りに歯向かってくる人も見掛けたけど。
しかし「五人揃ってなんとか戦隊ゴレンジャー」とかと一緒にされては、合衆国大統領もさぞやガッカリであろう。

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