一炊の夢

2003年9月18日
うたた寝の間に壮大な夢を見ることってありますね。
何万ヘクタールだかの小麦とトウモロコシの畑の中に、天守閣と石垣を持った純和風のお城が建っているのですよ。想定的にはホープ・ネーションの千代田城なんでしょうが、ご多分に漏れず、外観は白鷺城(めちゃくちゃ)。
「上様の、御成ぁ〜りぃ〜(ぽん、ぽん)←鼓」
というので、デレク・ロード・カーが前髪の稚児に刀を持たせて御成り。
「上様には御機嫌麗しく、恐悦至極に存知奉ります」
「うむ。苦しゅうない。面を上げい」
「ははぁ〜。この度こうして参内致し上様にお目通りかないましたること、真音杜伊豆、一生涯の幸福にござりまする。つきましては上様に御礼の品を…」
菓子箱を持って膝行。
「どうぞお納めを…」
「うむ。…おお、黄金の菓子か。知恵伊豆、そちも悪よのぉ」
「上様こそ」
わ〜っはっはっはっはっは!!
というので、二重底になった菓子箱の底をあけてみると、ゆでたて湯気ほかほかのトウモロコシが三本入っているのですね。
殿様デレクは早速一本手にとってかじりながら、
「ところで次郎四郎、他でもないが、近頃市中を騒がせる鼠小僧とやら…」
「上様、字が違いまする。鼠小『象』」
「象、とやら。どうなっておる?」
というので、とうとう二人でトウモロコシかじりながら密談するんですけど、細かい所はやたらと細かく覚えているのですが、どうなったのか忘れちゃった(笑)。

同じような設定で重複したり、続いてみたり、飛んだりして見るんですよ、最近。これ。
ナレーションが入ったり字幕が入ったりしてすごく親切な作りの夢なんですが。「こうして江戸の町の平和は守られたのである――――(効果音)(第○話完)」とか、「御園藩上屋敷」って注が画面下に入ったり(何処)。まぁ、テレビ時代劇だと思ってもらえば。
「知恵伊豆」と讃えられた頭脳を買われて火付盗賊改メに抜擢(降格な気もしないじゃない)された真音杜伊豆守次郎四郎忠成さんという(細かい;笑)カイゼル髭の御仁が、近頃セントラルタウンを騒がす盗賊を捕まえようと頑張る話みたいなんですが、当の鼠小象がどうにもアンソニーだ。あ、まだ正体はわかっていないの。
行状不届で廃嫡されたデレクの嫡男の息子なんですが、デレクにはその他に直系の男子が居なかったのでアンソニーが跡継ぎにされてたんだけど、「二度目の収穫ってわけでねv」とかゆってランディが生まれてしまったので、デレクが板ばさみになって苦しむところを目の当たりにし、アンスは自ら身を引いて城を出たらしいのです。
「生涯勝手」のお墨付きをもらって(笑)。
そんなら仕出屋でおとなしく遊んでいればいいと思うんですが、夜な夜な大名屋敷や農園主邸に忍び込んで小麦粉と千両箱を盗んで鼠と象の落書きを筆でスラスラっと暖炉やらふすまやらバルコニーやら仏壇やらに描き、何故だか知りませんが島田荘司ばりのトリックとか仕掛けて出て行くと、トランスポップに配って歩いているという折衷ここに極まれりなことをしている。
もう絶対アンスなんだけど、まだバレてないのよ!!
…見ている時はなんとも思わないんだけど書いてみるとめちゃくちゃだな。

単純な性格なもんで、見た物とか聞いた事とかをそのまま夢に見るんですよね。起きている時はそれなりに分類されている情報が、寝ていると混ざる。
面白いのが脇役。画面が止まってナレーションが入るの。
たとえば上記対面シーンなんかだと、デレクが御簾を扇でチョイと上げて腰を屈めたところで止まってスモークがかかって、「右の御刀捧げ持つ稚児小姓はダッコ父子商会三代目。くるくるとよく働くところを将軍御自らの目に留まり、お声がかりでこの度登城を許された少年である。手付きが危なっかしい上に緊張感がないからその内刀を落として問題になるでしょう」とかって。
伏線?! 誰が語っているの、この夢?!(笑)
傑作だったのは川開き花火大会だ。
ダムが出来たので神父を呼んでお祈りしてもらって花火上げたんですけどね(川開き?)。
手前の方の豪奢な船でデレクとちっちゃいランドルフが「きれいだね、父さんv」「お前の方が綺麗だよv」(ナゾな会話)とかやってると、遠景が…所謂モブってやつですか?
またスモークがかかって一時停止になって、そのモブにいちいちスポットライトが当たってナレーション入ったんですが、すごかった(笑)。
VNいちゃいちゃが一艘あった。そこから三話くらい話が派生した(笑)。小泉首相と竹中金融相が密談しているところへ田中真紀子がどんぶり鉢を投げ込んでいたり(平蔵つながりか…)、今五條瑛を読んでいるので登場人物総まくり出演とか、とにかくちょっと前に見たもの聞いたものが全部入っている上にそこから話が派生している最中なので、花火大会のオチはまだ見てないわ、あっはっは。
…馬鹿だな。

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