『ビール大全』(渡辺純/文春新書/平成13年7月20日)
オビ「愛飲家必読! 世界の名品180種」

ビールは、麦芽とホップと酵母と水でできています。
麦芽は主に大麦を用いますが、小麦やライ麦、オーツ麦などを用いることもあります。
また、麦だけではなく、米やトウモロコシを混ぜることもあります。
ホップは風味と保存の点から加えるのですが、風味の点だけからすれば、オレンジ等、香料の代わりとなるものを加えても構いません。
酵母だけでなく、乳酸菌の醗酵力をミックスすることもあり得ます。
つまりビールはなんでもありなのです。
昨今のビールは、純粋酵母を用いた下面醗酵のラガーが主流です。アルコール度が高く、すっきりとした味わいが魅力です。
しかしいろーんなものが混ざった濃厚で複雑な味わいの、所謂エールの味も無視できないものではないのでしょうか。

という本なんですけど。
後半、世界各国のビールやエールを紹介してあるの。うまそうだわ〜…(涎)。
ベルギーのビールとか、とってもおいしそう。トラピストビールのシメイ・ブルーなんかは一時凝って連日のように飲んだものだけれど、最近は国産発泡酒ばっかり飲んでるから味忘れちゃったなぁ。
アイルランドのスタウトというと、スーパーでも簡単に手に入る缶のドラフト・ギネスを飲むくらいのものだけど、パブで樽から飲んだらもっとすっごくおいしいんだろうなぁ。
ビールは「液体のパン」などと呼ばれて、古来からずっと飲み継がれて来たものなのですって。栄養価が高く、元気のもとだと。
きらきら金色に澄んだラガーの、とてつもなく冷えた液体が泡と一緒に喉を滑り落ちて行く時の爽快感と云ったらもうたまらないものだけれど、風味を生かすためにそれほど冷やさないというエールを、ちびちび飲むのも楽しそうでいいなぁ。
日本でも地ビールの工場があちこちにできましたよね、一時。あちこちつぶれるのを残念な思いで見ていたものだわ(笑)。
缶ビールでもね、製造年月日を見て買うと良いですよ。新しい方が格段においしいです。飲み比べるとよくわかります。そして、缶よりは矢張り瓶の方がおいしいと思うなぁ。瓶の新しいやつはとてもうまい。
これが工場でできたてを飲むともっとおいしいのよねぇ。ということは、イギリスやドイツやベルギーへ足を運んでパブで樽から飲んだらものすごお〜っく!うまいのだろうなぁ。
…今真剣に、ビールを飲むためだけに海外に行ってみたいと思ったわ。

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