わたくしだもの。
2003年5月23日ゾロ【注1】がシンガポールへ小麦の買い付けに行った時、街でシルクハット白マントの男【注2】と出会う。なんだか意気投合して一緒にボーリングに行こうということになり、歓楽街へ向かう。シンガポールの街に不案内な二人は、いつの間にか遊郭【注3】に足を踏み入れてしまった。
ふと、朱塗り格子の向こうの美しいが気の強そうな遊女【注4】と目が合ったゾロは、義憤の怒りにかられて叫んだ。
「反対する!」
そこへ見世の中から派手なゾロリの着流し片手に銀ギセル、もう片手を懐中にした某内証【注5】が唇をすぼめて煙の輪を作りながら現れ、
「聞き捨てならないね、にぃさん。うちの見世にイチャモンつけようってのかい?」
しばし睨み合い火花を散らす二人。その間何故か見詰め合っている遊女と白マント。
唐突に重そうな羽音が聞こえ、一羽の丸っこい梟【注6】が火花の中へ舞い降りる。それはゾロの使いの鳥だった。嘴から筒状の書状を取り上げ、さっと目を走らせるゾロ。厳しい顔で内証を見遣る。
「其角【注7】が登楼しているだろう。彼への急ぎの知らせだ」
師・芭蕉【注8】臨終の床につくの知らせだった。ゾロに知らされ三里に灸を据える悠長な其角。
と、白マントが「待て。それは罠だ。貴殿お一人で行くのは危険だ。私もお供しよう」。
結局何故か、ゾロ・白マント・内証・其角のメンツで出掛けることになり、次の場面でいきなり芭蕉の枕元。
「野ざらしへの門出を、歌仙で彩ってくれ」
と云う芭蕉に重々しく頷く歌仙一巻の連中はゾロ・其角・内証・ローラン【注9】・シナモン【注10】・蒹葭堂【注11】・白マント。
ローランとシナモンを見てゾロに囁く白マント。
「アメリカのスパイだ」
正客として発句を請われたために悪戦苦闘していて返事するどころではないゾロ。やっと捻り出すが芭蕉を満足させるものではない。それを察した其角がすかさず脇を詠み、付合いの兼ね合いを吟味した芭蕉はにっこり笑った。支考【注12】乱入。
「翁!解釈を!」
それを書き留めようと矢立を抜き取り待ち構える闌更【注13】。
何故か蒹葭堂と仲良くおしゃべりする白マント。「マンハッタンで私とカクテルを飲(や)らないか」(ってナンパされてたのか…)。シナモンに色目を使う内証。
挙句まで詠めたのかどうかわからないまま芭蕉の葬儀に義仲寺へ出向く面々。
そこでまた一悶着あったのだが、もう書くのがヤだ…。
目が覚めた時思わず「………疲れた」と呟いてしまった今朝方の夢。寝る前に見たものが全部入ってた……。
最近睡眠時間が短いからか、変なやつばっかり夢を沢山見る(泣)。うわぁん、目が痛いです、サー!(泣) でも明日は命がけで遊ぶ日です、サー!
アタシだってもっと論理的な夢が見たいわよーッ!!(号泣)
敗因は吉原だと思うわ。そうでなきゃ楽しくシーフォート・オンリーだった筈なのに。わあぁ!!(大泣)。
【注1】早月の昨日の日記参照。
【注2】正統派VNロマンス『怪盗ヴァクス』参照。
【注3】そこはもう明確に新吉原中ノ町だった。
【注4】某シーサイト遊郭パラレル参照のこと。
【注5】同上。
【注6】某シーサイト艦内演劇上演会参照のこと。
【注7】宝井(榎本)氏。蕉門の俳人。
【注8】松尾氏。元禄期を風靡した俳人。
【注9】テレビドラマシリーズ「スパイ大作戦」登場人物。
【注10】同上。
【注11】木村巽斎。18世紀浪華知の巨人。
【注12】各務氏。蕉門俳人、美濃派の始祖。
【注13】高桑氏。中興期蕉風復古中心的人物の一人。
ふと、朱塗り格子の向こうの美しいが気の強そうな遊女【注4】と目が合ったゾロは、義憤の怒りにかられて叫んだ。
「反対する!」
そこへ見世の中から派手なゾロリの着流し片手に銀ギセル、もう片手を懐中にした某内証【注5】が唇をすぼめて煙の輪を作りながら現れ、
「聞き捨てならないね、にぃさん。うちの見世にイチャモンつけようってのかい?」
しばし睨み合い火花を散らす二人。その間何故か見詰め合っている遊女と白マント。
唐突に重そうな羽音が聞こえ、一羽の丸っこい梟【注6】が火花の中へ舞い降りる。それはゾロの使いの鳥だった。嘴から筒状の書状を取り上げ、さっと目を走らせるゾロ。厳しい顔で内証を見遣る。
「其角【注7】が登楼しているだろう。彼への急ぎの知らせだ」
師・芭蕉【注8】臨終の床につくの知らせだった。ゾロに知らされ三里に灸を据える悠長な其角。
と、白マントが「待て。それは罠だ。貴殿お一人で行くのは危険だ。私もお供しよう」。
結局何故か、ゾロ・白マント・内証・其角のメンツで出掛けることになり、次の場面でいきなり芭蕉の枕元。
「野ざらしへの門出を、歌仙で彩ってくれ」
と云う芭蕉に重々しく頷く歌仙一巻の連中はゾロ・其角・内証・ローラン【注9】・シナモン【注10】・蒹葭堂【注11】・白マント。
ローランとシナモンを見てゾロに囁く白マント。
「アメリカのスパイだ」
正客として発句を請われたために悪戦苦闘していて返事するどころではないゾロ。やっと捻り出すが芭蕉を満足させるものではない。それを察した其角がすかさず脇を詠み、付合いの兼ね合いを吟味した芭蕉はにっこり笑った。支考【注12】乱入。
「翁!解釈を!」
それを書き留めようと矢立を抜き取り待ち構える闌更【注13】。
何故か蒹葭堂と仲良くおしゃべりする白マント。「マンハッタンで私とカクテルを飲(や)らないか」(ってナンパされてたのか…)。シナモンに色目を使う内証。
挙句まで詠めたのかどうかわからないまま芭蕉の葬儀に義仲寺へ出向く面々。
そこでまた一悶着あったのだが、もう書くのがヤだ…。
目が覚めた時思わず「………疲れた」と呟いてしまった今朝方の夢。寝る前に見たものが全部入ってた……。
最近睡眠時間が短いからか、変なやつばっかり夢を沢山見る(泣)。うわぁん、目が痛いです、サー!(泣) でも明日は命がけで遊ぶ日です、サー!
アタシだってもっと論理的な夢が見たいわよーッ!!(号泣)
敗因は吉原だと思うわ。そうでなきゃ楽しくシーフォート・オンリーだった筈なのに。わあぁ!!(大泣)。
【注1】早月の昨日の日記参照。
【注2】正統派VNロマンス『怪盗ヴァクス』参照。
【注3】そこはもう明確に新吉原中ノ町だった。
【注4】某シーサイト遊郭パラレル参照のこと。
【注5】同上。
【注6】某シーサイト艦内演劇上演会参照のこと。
【注7】宝井(榎本)氏。蕉門の俳人。
【注8】松尾氏。元禄期を風靡した俳人。
【注9】テレビドラマシリーズ「スパイ大作戦」登場人物。
【注10】同上。
【注11】木村巽斎。18世紀浪華知の巨人。
【注12】各務氏。蕉門俳人、美濃派の始祖。
【注13】高桑氏。中興期蕉風復古中心的人物の一人。
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