(米原万里/文藝春秋/2000.12.10)
オビ
「同時通訳の現場には/喜劇の条件が揃っている」

ロシア語通訳者である著者の、同時通訳現場での裏話や、愉快な通訳仲間・偉大な師匠のお話。
装丁がスッゴイ素敵。黒地に金。目次章立てがメニュー仕立て。
そんで中身が「ガセネッタ&シモネッタ」(笑)。さあ、笑え!ってカンジですね。抱腹絶倒でした。

出た当時、新宿高島屋の方の紀伊国屋で全部立ち読みした覚えがある。けど、…よくこんなおかしい本を衆目の中で読んだわね、アタシ…。昔はもっとムッツリスケベもとい、ポーカー・フェイスだったわけね。
それくらいおかしいんです(笑)。ホントです(笑)。

なんでそれを今さら買ったのかと云うと、この前、『トリヴァーが思わず絶句してしまうような洒脱な罵倒言葉』を探していて、日本エッセイストクラブのページだったかな…違うかも忘れちゃったソリー…にたどり着いて、米原万里さんのエッセイを読んだの。
それが『ガセネッタ&シモネッタ』の著者だと気がついたらどうしてももう一度読みたくなったから。
新潮文庫のエッセイも二冊げっと〜。こっちは出だしだけ読んだらちょいと固め。
昨日から頭が痛くて重いもの読みたくないので、より笑える方からと思ったら一気。面白かった。

T氏が云々は最早何億光年の彼方(笑)。
いや、わたくしT氏に変なイメージがあるでしょ?ね、あるのよ。艦長はそーゆーのいいのよね。
「『血まみれの地獄だぜ』
 わたしは冒涜の言葉を味わっていた。」
とかどっかになかったけ? どこだ…多分六部じゃないかな…。
ヴァクスもいいのよね。わたくしホントはV氏が一番カッコよくて好きだと思うんだけどなぁ。
あ!面白いのはデレクです。船客の立場で見習生の彼を、華麗なる罵倒言葉の羅列でにこやかにいたぶる。にやにやにや。面白いからみんなも一緒に想像しようv(刺されるわよ)
アタシは多分、初代フィリップにやられたら一番ダメージでかいなぁ。その伝で、P氏のしごきというのはさぞや…さぞや…(涙)と変な想像しちゃったわ。

妖怪本は結局まだ買ってない。京極堂が沢山出てそうだったら買おっかなー。

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